前回に引き続き静岡市清水区由比町。
今回は「由比桜えび通り」にある静岡おでんのおいしい駄菓子屋「清水パン まきの」さんを御紹介します。

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      由比桜えび通りに店を構えるまきの。う~ん、趣深い。

そもそも静岡おでんとはどこの学校で番張ってる、いやどのようなおでんなのでしょうか?
地元静岡では「しぞーかおでん」と親しまれ、出汁は牛すじ・醤油は濃口、味を染み込ませる+深みを出す為、汁は黒くなるまで長年継ぎ足しで使用(wiki 静岡おでん参照)して食す、まさにおでん界のオンブズマンです。

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     この黒い汁が超絶にうまい。たまごに至っては神の域

黒はんぺん・たまごの旨さに五臓六腑がジルバを踊る事間違いなし。
桜えびかき揚丼を食したばかり(由比桜えび通り参照)でしたが、まきののおばちゃんとの暖かなおでん談話は何にも勝る調味料でした。

そうそう調味料と言えば、「だし粉」と呼ばれるイワシ節(カツオ節のイワシバージョン)と青のりをかけておでんを食べるのが静岡流。このイワシ節が酒のつまみにもなんにでも合う、金属でいえばステンレスの様な優れもの!
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   イワシ節・青のりと共に。静岡おでんの真骨頂を喰らい尽くす。

東京には駄菓子屋もんじゃ・静岡には駄菓子屋おでん。共に徳川のお膝元で育まれた庶民文化です。
しかし、東京でも駄菓子屋もんじゃは数えられる位にまで少なくなり、ここ静岡でも駄菓子屋おでんを営む駄菓子屋さんはほぼ残っていないのが現状です・・・

実は、ここ「清水パン まきの」さんも3月末で店をたたむそうです・・・・・
休みなく働き続けたおばちゃんに最大級の敬意を称すると共に、一抹の寂しさが胸を劈きます。

その前に訪ねられ、おいしい静岡おでんまで食べれて、帰り際に「みかん持ってきな」とみかんまで頂き・・
「3月までにもう一度訪れます」おばちゃんにそう約束して、由比を後にしました。必ずまた伺います。

※東京では非常に珍しいおでんを食べられる駄菓子屋さん。
           南千住 串田商店
閉店を確認いたしました。永らくの間、お疲れ様でした。
そして、本当にありがとうございました!

「清水パン まきの」アクセス
JR東海・東海道線「由比駅」徒歩6分