東京都荒川区。

洗濯物が「アラ?乾く!!」と言われ続けて80年。(区政開始は昭和7年・1932年)。

幸せの国・ブータン国王夫婦が来日した際、一躍脚光を浴びた同国お墨付きのGDPならぬGNH(国民総幸福量)をいち早く採用し、区民の幸せをバックアップするスタイルへと躍進!

マンションが立ち並び近未来スタイルへ進化を遂げた南千住エリアと、繊維と駄菓子の町として名高い日暮里エリア、若者にも人気エリアである2大巨頭が区を牽引中。

隅田川に洗われたモノホンの下町人情が今に生きる人口約20万8千人、住みやすい自治体の上位に君臨する町。
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 (人通りの多い都電・荒川線の踏切。今回の舞台三ノ輪橋)

今回は都電・荒川線の発着駅「三ノ輪橋」駅すぐにあり、今年(2016年現在)創業30年の節目を迎えた駄菓子屋ミミをご紹介します。
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 (緑のマントが目印。放課後は子供達でごった返す。) 

久しぶりに再訪したミミ。

店外からは、「カーンカーン」という踏切とチンチン電車が駆け巡る音が。
店内からは、小さな女の子を連れた親子連れとおばちゃんとの楽しげな話し声が聞こえてきました。

「じゃあね。また来てね!」

小さな女の子にニッコリ笑顔と共に言葉をかけるおばちゃん。

その後も、駄菓子を買って店を後にする子供達に対して、「じゃあね。自転車気をつけなYO」「じゃあね。今日はまっすぐ帰んなYO」と、「じゃあね+1」の言葉をかけていました。

その「じゃあね+1」が持つ不思議な温かさは不覚ながらも四十路間近のおっさん(筆者ね)の心を完全に射抜いていきました。
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(取りやすい様・見やすい様に木箱に置かれた駄菓子。いいね~)

今年(2016年現在)で創業30年の節目を迎えるミミ。

「もう30年経っちゃったかぁ・・・と言うのが正直な感想(笑)。この30年、子供達から沢山の事を教えてもらいながら、来れた・・・って気がします。本当に感謝。」とおばちゃん。

ミミ創業当時、小学生だった子が自分の子供(現・小学生)を連れて来てくれたり、成人式の日に「おばちゃん、本当にありがとう!」と立派な新成人となったかつての悪ガキがお礼を言いに来てくれたりと、心がホットになるエピソードは事欠きません。

「遊びに来てくれた子供達がみんなでつくりあげてくれた場所なんですよ、ミミは・・・」

30年間続けてこれた秘訣を、その様に話すおばちゃんの言葉から、子供達との絆の強さを改めて感じました!
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 (子供達の力作が壁にズラリ。中には部活の告知などあり、楽しい!)
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 (左上の「おめでとう」の🎊は親子2代で通う常連さんプレゼンツ!)

「気を付けてね。これからの御活躍、期待してますよ。」
筆者が店を出る際に満面の笑顔でおばちゃんに言われた温かな「じゃあね+1」。

40年、50年・・・・
ミミのこれからの軌跡、見逃せませんねぇ~。

その頃は、親子3代(祖父母⇔親⇔現役の子供)でミミに来るお客さんもいるかもしれません!
「ありがとう+1」の気持ちを込めて・・・


「駄菓子屋ミミ」・アクセス
都営荒川線「三ノ輪橋」下車すぐ 日比谷線「三ノ輪駅」徒歩5分
営業日・月水金日
東京都荒川区南千住1-10-1